こんな話を読んだ２０２２

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　ある丘で三人の子どもたちが遊んでいる。日が暮れてきたので母親が迎えに行く。しかし、子どものすがたが見えない。あたりを探すが見当たらない。しばらく探しまわると、ふたりの子どもが道の向こうから歩いてきた。とりあえずそのふたりを家に連れて、話を聞いた。子どものいうことには、三人で遊んでいると、馬車がやってきた。あやしい人物が乗っていて、ひとりの子どもが馬車に乗せられた。ふたりは馬車を追ったが、突然消えてしまった。それで帰ってきたのだという。その日以来、いなくなった子どもが見つかることはなかった。たまにすがたを見たひとがあっても、言葉を交わしたり触れたりすることはできなかった。消えた子どもの墓はない。死んだのではなく、消えてしまったからだ。母親たちはときどき丘を見て消えた子どもを思いだす。

　けっこう昔の話なので古典的なアイデアの話です。伝承をもとにした話らしいです。