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 ある男性、見知らぬ男に道をたずねられる。しかし、見たことも聞いたこともない施設。この狭い町で生まれそだったはずなのに知らない場所があるとは思えないが。男は男性が知らないのがわかると、別のひとに聞きに行った。またある日、その男と出会う。男の探していた施設にはぶじにたどり着けたそうだ。男はなにやら意味のわからないことを言いだす。まるでこの町に宗教施設があるようだ。男性の知っている限りそんな施設はない。男性はそのなぞを解きあかしたくなった。ふたたび男と出会うと、今度はその施設に連れていってくれと頼んだ。男は了承した。男のあとをついていく。町のなかをぐるぐる回る。回っているうちに自分がどこにいるのかわからなくなった。生まれそだった町で迷うことがあるのか。男性がふしぎに思っていると、男の足が施設の前で止まった。男に連れられなかに入る。たくさんのひとが待っていた。いけにえは見つかったか。ええ、ちょうどよいのがいました。男性は逃げようとするが、信者に取り押さえられた。  日常世界の裏に見知らぬ世界があった話でした。個人的には好きなタイプの話です。
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