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 ある男性、庭師と会話している最中に銃声を聞く。伯父がいる部屋からだ。急いで駆けつける。いとこが倒れた伯父のそばにいた。伯父が後頭部に銃撃を受けて死んでいる。そばには銃があった。自殺ではないようだ。男性は警察と腕利きの探偵を呼ぶ。いとこの提案で探偵が着くまで部屋には手をつけないようにした。  探偵が来る。状況からしていとこが一番あやしいという。たしかに前の晩に伯父と言い争っていた。探偵が先に到着していた巡査にいとこを逮捕するようにいう。探偵は捜査をはじめた。後頭部を撃ちぬかれているので自殺はない。窓際に水の入った水差しを見つけた。本を下敷きにしてある。銃は銃口が被害者に向くように置かれていた。  探偵は男性が犯人であると見抜いた。集光レンズの作用を使って銃弾を発射させたのだ。  太陽光を集めて銃を発射させるトリックの話でした。いまとなっては古いトリックですね。
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