235

1/1
前へ
/284ページ
次へ

235

 ある老人、食事はまだかと待っている。老人の妻が料理をこぼしたようだ。腹を立てて文句をいっている。老人もその気持ちはわかる。老人はいらいらして自分の腕を殴った。老婦人が皿を割る音が聞こえた。老婦人はいらだって皿を叩きつける。老人もふたたび自分を殴る。老婦人があらゆる食器を割って回る。老人がスプーンやフォークを投げたり、食べようとする。食事はまだか。まだですよ。我慢の限界が来た老人は自分を食べはじめた。それを見て老婦人がいう。ようやく食事にありつけましたね。わたしも食べることにします。  かなり変わった作品でした。ドタバタ風の話でしょうか。最後は自分を食べて終わりという結末まで普通ではないですね。
/284ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加