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 ある女性、つき合っている男性がいる。その男性の子どもがおなかにいる。しかし、この男性は浮気ばかり。しかも反省しない。いまも女性のほかに恋人が何人もいる。それでも女性は男性を捨てきれない。子どもが産まれたら改心してくれるのではないか。まともな職について、家庭を大切にしてくれるのではないか。その希望にしがみつく。そんなとき、女性はある男が大道芸をしている場面に出くわす。男は縄で体を縛られ地面に倒れた。身動きが取れない。だが、その状況から必死に抜けだそうとして、それを実現させてしまう。さらに男は鎖で体を縛られた。縄よりきつい。男の体に汗が浮かぶ。男は脱出をあきらめない。そして、ついに鎖から解き放たれた。その瞬間女性は決意した。男性と決別しようと。  浮気男と決別する話です。わたしがいままで読んできた小説だと、ずるずるつき合いつづけるパターンが多かったのですが、この女性は別れられてよかったですね。
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