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 ある子ども、警官のまねをして違反切符を切る。止まっている車にお手製の切符を張りつける。倒れた看板や文字の書けた文章にも切符をはる。子どもはいつもこの遊びをやっているので、本職の警官にも声をかけられる。子どもは敬礼してこたえる。動物や植物も子どもの違反切符の対象だ。あらかたの切符を切りおえると少年は家に帰る。家では母親が酔って寝ていた。帰ってきた子どもに気がついてどこへ行っていたのだと怒鳴る。子どもは母親に内緒で切符を切る。のみすぎ、怒鳴りすぎ。仕事を終えた子どもは切符の束を引きだしにしまう。  ほのぼのとした子どもの遊びの話かと思いきや、ラストで急に現実に戻る話でした。子どもの遊びも闇が深いですね。
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