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 わたしはある一家を知っている。両親と子どもがふたり。男の子と女の子。おじいさんとおばあさんもいっしょに住んでいる。晴れた休日には庭で昼食をとることがある。家の厨房で料理の支度をして、庭に運ぶ。みなで食べてあと片づけをする。わたしは家のなかのことも、この目で見ているようにわかる。それくらい長いつき合いだ。昼食が終わってしばらくすると、家族のだれかがわたしを呼ぶ。わたしはその声に呼ばれて、一家の家をたずねる。  わたしがじつは犬でしたというオチの話でした。オチはたいしたことがないですが、この普通の家庭の描写が細かくて勉強になりました。
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