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 ある宇宙船がある。複数の生命体の集合でできている。壁の役は壁を構成し、話す役割の生命体は会話をする。思考するのは考えるのが専門の生命体。それらの専門家が集まってひとつの宇宙船を構成している。その宇宙船が嵐に巻きこまれた。この事故で推進を担当する生命体が死亡してしまった。このままでは故郷へ帰ることができない。宇宙船の生命体たちは推進の能力を持つ生物を探すことにした。星々を探すうちにその役目を担う生物が住んでいる星を発見する。生命体たちはその星から一体の推進役をさらった。や、なにをする。生命体たちが説得にかかる。あなたは推進役を担えるのです。どうか、わたしたちに協力してください。推進役はいった。悪夢を見ているようだ。しかし、こうなったらやるしかない。推進役として任命された人間は宇宙船の生命体と意識を通わせた。生命体たちとひとつになる。宇宙船は高速の八倍で宇宙を進んだ。  生命体が宇宙船を構成する世界観の話です。変わった話ですね。
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