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 ある男性、油田を見つけて富豪になった。発見した油田の周辺には街ができた。その街には男性の名前がついた。大金を手に入れた男性は都会に大きなビルを建てて、そこへ住んだ。それから十数年がたったとき、男性はあわてて油田の街へ向かっていた。道中であった知りあいに事情を聞かれる。街によくないことが起ころうとしている。そんな予感がするのだ。という。男性がいうには人間と同じように街も走馬灯を見るのではないかとのことだった。男性のいうことが冗談だと思っていた知りあいだったが、突然街の光景が目の前にあらわれた。男性にも見えているようだ。男性は恐怖におののいた。亡霊となった街は男性を飲みこんだ。男性が倒れる。息をしていない。しばらくして街の亡霊が消えたときだった。油田の街で火事が起こり、大量のひとがなくなったとのニュースが入ってきた。  街にも走馬灯があるという話でした。走馬灯というのは実際にあるものなのですかね。気になるところです。
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