こんな話を読んだ２０２２

６４

　現実とはちがった歴史をたどった世界。第二次世界大戦の代わりに、アジアと北米をつなぐ海底トンネルが作られた。
　ある男性、大陸と大陸をつなぐトンネルの途中にある都市で働いている。そこのレストランで働いている女性と恋に落ちた。しかし、身分の差は変わらずある。さらに男性には過去の作業で経験したトラウマがあった。トンネルを作るために捕虜を作業員にして危険な作業にあたらせたのだ。そのうえ、工事にミスがあり、その捕虜たちを見殺しにした。そんなトラウマを乗りこえて男性は進んでいく。

　現実の歴史とはちがった世界の話でした。そこの世界でも現実と同じような悩みがあって……といった感じです。現実ともしもの世界の分岐点の描きかたがうまかったです。