四、

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 班長の言葉に、ホッと息を吐いた。 「そう、ですか……」  良かった。言いたいのに次の言葉は出てこなかった。 〈先生達は召し上がってなかった人が多くて今のところ大丈夫そうだが、アシさん達はほとんどダメだ。ペン入れはできても仕上げが足りない。原稿があがってない先生に一箇所に集まってもらって、代打のアシさんと頑張ってもらってるが数も足りてないし普段と勝手も違うからな、間に合いそうにない〉  視線を壁に掛けた時計へと移した。  今が夜八時。印刷所に頭を下げたとしても、エンドは明日の夕方六時がいいところだろう。あと二十二時間。   「今どこですか⁉︎」  今回の事できっともう編集部にはいられない。それどころか会社も辞める事になるかもしれない。もう先輩達にも先生達にも会えないし、合わせる顔もない。  だけど、もし最後に何か役に立てるとしたら今しかない。 〈赤坂のホテルの研修ホールを借りてるが〉 「すみません、行きます!」  居ても立っても居られなかった。
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