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店長に呼ばれ俺は事務室に入った。そこにはSVがいた。
「おめでとう。店長試験合格しました。4月から駅前店の店長をお願いします」
SVが差し出した合格通知を俺は深くお辞儀をし受け取った。
俺は日本各地にチェーン展開するドラッグストアに勤めている。日頃の仕事を認められた俺は店長になる試験を受けた。日々の激務をこなしながらも夜遅くまで勉強し、合格を勝ち取る事ができた。
努力が報われ素直に嬉しかった。
しかしいざ合格すると不安が押し寄せて来た。俺に店長なんて務まるのだろうか。
店長は休みの日でも何かあると呼び出される。店員のミスがあるとお客様の家まで謝りに行く。店員同士のイザコザもあるし上からの無茶な指示にも従わなければならない。仕事が終わらなければ1人残って夜中まで仕事をしなければならない。
そんな店長の姿を見てきた俺は不安しかなかった。
「おかえりなさい……」
家に帰ると妻が何か言いたげに俺を見た。今日試験の結果が出ると妻には言ってあった。
「うん、合格したよ。4月から店長だ」
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