最初の復活

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最初の復活

「えっ? 明日、翔とデートなの?」  駅に向かいながら、彼に誘われた事を陽毬に話すと彼女は目を丸くしている。 「いや、デートじゃなくて……」 「良かったね、真理。私、応援するわよ」 「だから、そんなんじゃない……と思う」  二人で駅前の交差点を青信号を待って渡って行く。 「これは楽しみな展開ね。真理、明日の結果、教えてね」  その言葉に小さな溜息を吐く。翔くんと一緒なのは嬉しいけど……彼が私に声を掛けた理由は全く思い当たらない……。  その瞬間だった。 『キュー! ガン!!』  激しい衝撃音に振り返ると、交差点内で直進車と右折車が衝突して、その内の一台が制御(コントロール)を失い横断歩道上の私達に高速で迫っている。  次の瞬間、私達は撥ねられ宙を舞っていた。その時、私の頭の中で声が響いた。 (私の能力を復活させるわ)
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