万千湖と駿佑の日常

14/34
前へ
/34ページ
次へ
「そういえば、『太陽と海』やってたときも、一行日記書いてたんですよ。  黒岩さんに言われて」 と万千湖は語り出す。 「……小学生か。  なに書いてたんだ?」 「そうですねー。  今日のイベントはいい天気でした、とか。  ケータリング美味しかったです、とか。  ちょっと寒かったです、とか。  あっ、この間来てくれたファンの人、また来てくれてました、とか」 「……最後のはともかく、あとは完全に小学生が無理やり書かされてる宿題の日記みたいだな」 「だって、一行なんですよ。  書くスペースからいって、それくらいしか書けないじゃないですか。  ……って思ってたんですけど。  あとで黒岩さんに、しょうもないこと書いてたの、お前だけだと言われました。  みんな、本日の反省点とか書いてたみたいです……」 「だろうな」 と冷ややかに言われたが。 「でも、黒岩さん、花丸くれてたんですよ、いつも」 と万千湖は訴える。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1302人が本棚に入れています
本棚に追加