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大復活
私は一旦アパートに戻ると、半信半疑ながら待ちきれない思いでベッドに座り込み、何度も時計を見て夜明けを待った。
そしてついに迎えた夜明け。東の空が薄く輝き始めた。
私はベランダに出て西に顔を向けると、言われたおまじないみたいな言葉を三度繰り返し唱えた。
紙切れの『〇〇〇』は『ヨシオ』に置き換えて……。
すると間もなく、コンコン、コンコンと玄関のドアをたたく聞き慣れた音がした。
私は思わず「ヨシオ!」と叫ぶと小走りに玄関へと向かい、ドアを勢いよく開けた。
そこには、昨夜出ていった姿のままのヨシオがいた!
しかし、その隣に見知らぬ男が一人、二人、そしてその後ろに三人、四人……ヨシオに近い年齢らしい小太りの男、中学生くらいの少年、ヨレヨレの作業着の中年、白髪頭の年寄りもいる。さらに廊下をこちらに向かって次々と歩いてくる男、男、男……。
何、こいつら!
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