300人が本棚に入れています
本棚に追加
小綺麗なホテルの部屋に入った。
彼女はさっきから部屋のあちこちを眺めまわし「へぇ」とか「ほぉ」とか感嘆の声をあげていた。
ようやく気が済んだのか、ベッドへ戻ってきて隣に座った。
「お姉さんは慣れてるっぽいですね」
「まぁね、年の功?」
なんて言ってはみたものの、じっと見つめられて目を逸らしてしまった。
あぁ、情けない。
「お風呂、広かったですよ! アメニティも充実してた。お姉さんも一緒に入ります?」
「い、いや。お先にどうぞ」
「そうですか? ではお言葉に甘えて」
るんるん♪ という感じで行ってしまった。
シャワーの音を聞きながら、ゴロンとベッドに寝転がる。
彼女の肌ならシャワーの水とかも弾いちゃうんだろうなぁと想像しながら……
「……さん、おねえさん」
あれ?
「え、寝てた?」
目の前に彼女の、ほんのり赤い顔があった。
「その寝顔、反則ですよ」
「ごめ……わっ……」
起き上がろうと思ったら、押し倒されて一瞬で奪われた。
唇も、心も。
キスが上手すぎて、彼女もいい匂いがするし。
はっ?
「ちょっと待って、私まだシャワー浴びてない」
「大丈夫です、私匂いフェチで、お姉さんの匂い好きですから」
「やっ、そういう問題じゃなくて……って聞いてない……っはん」
結局、押し切られた。
攻められて啼かされて。
自分があんなに喘ぐなんて知らなかった。
なんで、こうなった?
最初のコメントを投稿しよう!