『 届けモノ 』

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「なあ、俺らが代わりに持って行こうか?」 「うーん…そうだね……」 龍之介たちも同じように考えていた。ーー今更ながら、ふたりとも付き合いがいい。 「夜はあまり運転したくはないんだけど……」 拓真が言ったとき 「明けましておめでとう!!」 美沙が玄関から入ってくる。 彼女を見た圭一郎以外の5人は 「あっ!」 「あ!」 「あっ!」 「あっ!」 「…あっ!」 揃って声をあげる。 「…なっ、なに?」 たじろいでいる美沙に 「小湊さん。ジュンに届けモノしてくれる?」 圭一郎は 今年最初の笑顔を向けた。                  《終》
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