第一話

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どうもっす! 俺は朝霧 ゆう 王堂第一学園の高等部2年Aクラスです。 趣味は所詮BLの観賞というとこですかね。 皆さんと同じ腐男子なのです。 自分で言うのはあれですけど、家が結構な金持ちで昔から甘やかされて欲しい物は何でも手に入るような幸せな生活をしてきました。ちなみに自慢っす。 容姿は平凡。頭は良い。運動神経は人並み。 ちなみに彼氏持ち。 俺の自己紹介はこんな感じでいいっすかね? 突然ですが問題です。今、俺は何をしているでしょうか! ドコドコドコドコッ ドドン! 正解は…彼氏と教室で王道転校生を待ってます! 校門には行かないのか?行きませんよ。 そんなのフラグ立てるじゃないですか。 世の腐男子はバカばかりです。 平和に王道を観たいのなら、まず校門に行かなければ良いんです。 まぁ彼氏は観れない事に泣きわめきましたがね… 「おい、春入ってこい。」 名前呼び!ちなみに今のはホスト先生です。 ガラッ 「よっ!おら斎藤 春!よろしくな!!」 ……?悟空かよ… 「なにあいつ!田舎もんじゃない!」 「イケメンでも可愛くもないとか終わった…」 「王道じゃない!王道じゃない!チェンジしろ!俺らの夢と希望を壊しやがって!!ゆるざないぃぃ!!」 わぁ凄い批判の嵐っすね! あっ最後の俺の彼氏です。すみません! 「淳そんな事言ったら駄目っすよー」 「だって~!!だって~!!」 俺の前の席に淳が座っています。 後ろを向いてジタバタと暴れてる…可愛い! けど、確かに残念すぎます。 転校生は小麦肌に短髪の黒髪、身長は平均的。顔も平凡。 まさに田舎者。 今までにない王道パターンっす… 「お前ら春に手出したら…どうなるか分かってるよな?」 でもちゃんと落としてくれてるありがたーーーいい!! でも、転校生制裁受けるでしょうね。 クラスのチワワ親衛隊が殺気だちましたから。 「春の席は…朝霧の隣だな。窓側の平凡顔の変態野郎だ。おい、朝霧!春に手出すんじゃねぇぞ?じゃ、HRは終わりだ。授業サボんなよ~」 言いたいことだけ言って去っていった。 あっ、転校生キョロキョロしてます。 「転校生ー ここっす!」 「お!」ニカッ あっ、笑顔可愛いかも…
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