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今までそれなりに付き合った女性はいる。
もちろん、私と同じ娘もいるし、そうではないノンケの娘もいる。
彼女は私をLGBTと知った上で知り合った娘だった。
付き合ったのは、興味本意だったのかもしれない。それでも、私は好きになった。
彼女が可愛らしくて優しい娘だったし、何よりも私を差別しなかったからだ。
やっぱり小柄で笑顔がヤバいくらい可愛かった。
知れば知るほど、誰にも取られたくないと思った。
できれば永遠にこうしていたかった。
でも、終わりは突然訪れた。
きっと彼女も悩んだと思う。ごめんねの涙は止まらなかった。
私なんて、毛を向けることしかできなかった。
彼女が選んだ男に抱かれる。
彼女が選んだ男の子供を産む。
それは永遠に逆らっても逆らえない現実だ。
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