3話 妃香里の思ひ出

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3話 妃香里の思ひ出

私は、二階堂妃香里と申します。16歳です。 私の父である、二階堂憲太郎。母の真紀の娘として誕生してきました。。一人っ子です。 思えば、黄桜憲一君と初めて出会ったのは、小学校一年生。席替えをして、彼が隣になった。 見た目は、かわいい子だったよ。丸坊主で。。 「黄桜君。宜しくねぇぇ。」 黄桜憲一 「  お?  おぉ。 宜しくな。   」 身なりはきちんとしていた子。ただ。ちょっとだけ? 影があるような雰囲気だったんだ。。 ある時 「あ!! 教科書忘れたあ。しまったあ。」 妃香里 「一緒にみたら良いよねぇぇ。。」 憲一 「  え!! いいの?   」 妃香里 「 いいよ〜。当たり前だよぉ。。私も忘れたら一緒に見てくれますか?   」 憲一 「  うん。  分かった。  」 でも、、私が忘れる事は無かった。。 少しずつ。少しずつ。黄桜君とお話しをしていったよね。。懐かしいなあ。。 憲一 「 妃香里!! 家に来る? 宿題やろ?」 妃香里 「 そうやってさあ。。私に全部やらせて、自分は、ゲームじゃんかあ。。。」 気が付くと、その頃から割と近い憲一君ちによく遊びに行った。小さい頃から遊びに。。 母 「こらあ。。勝手に他所様のお家に上がるのはイケません!何度も話したよね? 憲一君を連れてきたら良いでしょう? 家は構わないから?! 人様のお家だと、何かあったら申し訳無いから!! わかりましたか?」 憲一 「まきさん。家は、父さんや仲間しか居ないから、大丈夫。。気を使わないで大丈夫だよ?笑」 真紀 「あら。けんちゃん。ありがと。。だけどさあ。 やっぱり気を使うわよ〜。けんちゃん。。うちの子になるぅ?」 真紀は憲一のかわいい顔が好きだった。。 笑 憲一 「真紀さん。。それは、妃香里が可哀想。。 妃香里の母ちゃんでいてよ。。 」 何となく、キュンとする真紀と妃香里。 妃香里 「けんちゃんが弟ならかわいいしいいよ〜。」 ムッとする憲一がいた。。 「かわいいって何? 妃香里は、俺より、歳しただよ? お兄さん!!」 妃香里 「    え!!  同じ歳だよぉ。。。」 憲一 「僕は4月産まれ、君は 12月産まれだろ!! 歳したじゃんか!! だから弟じゃない!!」 妃香里 「  すごい〜!! なるほど~!!  ごめんなさい。お兄さんだね。。  でもさあ。 お兄さんなら。教科書!!忘れないでね? しっかりしないお兄さんはやだなあ。。」 真紀 「あははははははははははは。二人!! 素晴らしいわね。。。 あははははははは!!」 憲一 「それを 云うなよ〜。。2回だけだろ??笑」 真紀は、大爆笑だった。。。  あんなかわいい時期がさあ。。。 いつからだろう。段々と近寄り難い雰囲気を纏いながら廊下を闊歩する憲一君が居た。 憲一君がKINGと呼ばれて、、、誕生した。。 黄桜軍団。。。だれかが言い始めた。。 軍団みたいって。。。  憲一君がKINGでも、、、 団体で歩く男子達は見た目がそれぞれいい男達。 運動がよく出来た子ばかりだった。。兎に角元気 喧嘩だと聞けば参加して。。。 いつの間にか。。私は、、、近寄れなくなった。。 憲一 「よ!! 久しぶりじゃん? 」 話しかけてきた。 凄く普通に。。。 いっつもどっか傷を負って。あんなに可愛かった顔が、、男の顔に見えてゆく。。  怖い。。。 私には弟のように可愛かったよ。。憲一君は。。 互いに中学生になると私はバスケットボール部に入った。。 メキメキと背丈が伸びてゆく憲一君は、、 いつの間にやら問題児の総元締め的な立ち位置。 まさに、、、黄桜軍団だった。。。 そして。。。 私は見た。。。 憲一君が手を繋いで、違う学校の子を何故か連れてきた。。 マジでびっくり(@_@;)したよね。。 憲一 「妃香里!! こいつに教科書貸してやれよ。」 ええええええええええええええ〜。なんで? なんか、授業そっちのけな感じだよ? 妃香里 「何の教科書よ?  」 憲一 「次の授業の?俺等の?」 妃香里 「知らないし。。 なんで、あたしが。。。 」 私は使いっ走りで。。なぜか?憲一君のクラスの 時間割表をみた。。  国語だった。。 妃香里 「良かったあ。はい。どうぞ。。」 憲一 「 サンキュー。行くぞ?! 琉花。。」 琉花 「サンキューでええす♡。      」 びっくり(・・;)しましたが。。仕方が無いよね。。 朝倉真実。真実は、私の幼なじみ。憲一君とも前は話していた。。。。。 真実「  スゲーー…ー…ー…ー…。。連れ込んでしかも、勉強。。教科書本妻に借りに来た。。」 びっくりした?! やめてくれ?! 妃香里 「真実!! ヤメテヨ!! 本妻!!はあ?」 真実「 皆、、、あんたが本妻だって。。。。。 だから、あんたに皆、特に男子は、あんまり近寄ら無いじゃん?  笑笑笑笑笑笑」 ウソでしょーーーーーーーーーー。マジで迷惑 私はその頃。陽だまりのような暖かな恋愛ラブコメドラマにハマってた。 私は見た目より。。穏やかで明るい人。 普通に会話できて、楽しい。 そんな優しい空気を纏う人との穏やか恋愛に憧れていた。。。 憲一君を そうゆう対象に見る事は無かった。 私は、いつの間にやら彼を思うと。胸の奥が悲鳴をあげているような。。助けを求めているような そんな氣がして。。。  苦しかった。。。 何も出来なくて、、、 ただ、待つだけ。。怖かった。。 彼は。。 私にはそうゆう人に変わっていった。。 いつの間にか。話さないことが当たり前の毎日で。私はバスケットボール部の男子で、瀧君。同じクラスの子とかなり意気投合していた。。 彼はクラスでも明るくて話しが楽しかった。 バスケットを語る彼の話しに夢中になる位に。 瀧 眞 「妃香里。。バッシュ一緒に見に行かない? きっと色々有るんだろうなあ。」 「いいよ!! 行こうよ!!見たい!!」 瀧 「行こう!!」 そして、憲一君以外で初めて男子と二人で買い物に出掛けた。。 でも、、、そこから。。。 一々 話しかけてくるようになったような?? 憲一君が!!やたら、私のクラスに来るようになる。。  時折。。。 憲一「妃香里。。教科書!!」 妃香里「 えっと(゜゜)  あ。英語ね!?」 瀧「黄桜君!俺が貸そうか?       」 憲一「 いや。いい。妃香里のを借りたいから。」 妃香里は憲一に教科書を渡した。。 憲一「 ありがと。」憲一は妃香里の頭を撫でた。           は?    今迄、、そんな事したこと無いじゃん?! 瀧「 なんか、、妬けるう。。     」 妃香里「  は?  そんなんじゃない!! からかってるだけよ。。 いつまでも。。」 瀧「じゃあさ。。教科書交換してみよ?」 妃香里「   え? ナニソレ?! 」 瀧「 まあ。。見てろ?       」 そして。。。。。。。 憲一「 妃香里!? 教科書!!貸して。。」 妃香里は時間割表をみた。。「日本史ね。」 すんなり貸した。。 瀧君のを。。。。。 瀧は、、、  憲一に。。 お借りあげ誠にありがとう。のコメにアッカンベー。。の絵文字だった。。 そして、それを、みた。憲一。。。。。。。 マジで ムカつく。。カッチーン。。。。 落書きしまくったのだった。。。。 その日の休み時間。スゲー勢いで来た。。。 憲一「妃香里!!教科書に、、名前!!書いとけ!!  返事はぁ?!」 スゲー勢いに、ビビります。。妃香里と瀧君。。 二人して。「   はい!!  」 みんな、爆笑だった。。。
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