第25話 黒い炎

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「何をするのですか?」  知宣の低い声が部屋の中にゆっくりと響いた。 「真野勝悟は、大坂について三日目に大阪城で秀吉と謁見する。その前日、秀次に招かれ屋敷に行く。そこで真野勝悟の命を奪う」  白頭巾の間から覗く目が、かっと見開いていた。  その目を見ながら、知宣は反射的に呟いた。 「わしは何をすればいい」
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