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部屋に戻る途中
「酸性くん」
と呼ばれ振り返る。
今日は声をかけられるのが多いな…。
振り返った先には榊さんが立っていた。
「今日はとてもいい成果を得られたよ、ありがとう。
次からは酸性くんがアレに耐えられるようになってくれれば、ボクとしてはもっと嬉しいんだけどね」
と榊さんは微笑む。
「……榊さんの期待に応えられるよう頑張ります」
「さすが酸性くん、期待しているよ」
笑顔を崩さない榊さんに、嫌な感じを覚えながらも
「今日は疲れているので、失礼します」
と頭を下げる。
「うん、ゆっくり休んで」
と言う榊さんを背に、僕は自室へと戻った。
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