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『検体pH0>PH7 Room3ヘノ入室ヲ許可シマス』
機械音と共に扉が開き、部屋の中に入る。
今日はアオイの姿は見当たらなかった。
「おはよう、酸性くん。
アルカリちゃんとは別室での実験になるけど、頑張ろうね。
いつもとは違う実験に不安かもしれないが、今日は酸性くんの可能性がどれだけあるかと言うことを確かめるために、彼を呼んだんだ」
室内へと入ってくるなり
「よぉ」
と声をかけてきたのは、昨日肩を掴んできた男だった。
「酸性くんは大事な実験体だからね、手加減はするんだよ」
この言葉にニヤつく男。
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