白い箱../実験 前編

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「酸性くん、君には期待しているんだ。  いろんな可能性を秘めているだろう君は、ボクたちにとって、とてもな存在だ。  君の可能性が広がれば広がるほど、君のは高まる。  だが、秘めているものが何なのか……  それが表に出た時に、どう作用するのかが分からないからね。  心苦しい方法ではあるが、手段の一つなんだ許してくれるかな?」 今までとは違う内容に思考を巡らせていると、室内にいた男がこちらへと向かってきた為、そちらへ目を遣るなり *バチンッ と鈍い音が室内に響いた。
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