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何が起きたか分からず、困惑していると再び鈍い音が響き、頬に鋭い痛みが走る。
殴られた事を理解し、男を睨みつけるが
「おうおう、そんな怖い顔すんなよ、死なねぇから」
と楽しそうに男は笑う。
腹部へと痛みが走り、ゲホッと咳き込む。
男は僕の反応など気にもせず、再度腹部へと衝撃を与える。
喉元へと何かが込み上げてくるのと同時に鋭い痛みが伴う。
「あ゛っ」
今までになかった痛みに床へと蹲る。
「おー……、髪色が濃くなった」
と、不思議そうな男の声に
『スキャン結果 “pH2.0” 数値ノ変動ヲ確認シマシタ』
機械音が部屋に響く。
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