白い箱../実験 前編

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男は俺の髪の毛を掴み、グッと顔を持ち上げる。 「お前が女だったら、痛ぶらないで可愛がってやったのに」 俺を見つめる男の視線に得体の知れない気持ち悪さを感じ、身震いする。 「お?そんな怖がるな、男とヤる趣味はねぇから。  ま、アルカリちゃんだったら喜んでヤるけどな」 と笑う男。 コイツはなんて言った?アオイに何をしようと言うんだ? アルカリの言葉に反応した僕を面白く思ったのか、男は繰り返し僕に伝える。 「聞こえなかったか?  アルカリちゃんならって言ったんだよ」
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