Prologue

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*ピピッ 机の上にあるタブレットから音が鳴り、画面を確認すると [Room3まで来るように]と表示されていた。 小さく溜息をついた後、扉のセキュリティに手をあてる。 『検体pH0>PH7 Room3ヘノ外出ヲ許可シマス』 機械音と共に扉が開く。 外に出て、指定された場所へと歩き出す。 部屋の外に出たからといえ、逃げられるわけではない。 GPS付きのアンクレットでどこにいるかは把握されているし、何台もある監視カメラ、各扉には先程と同様のセキュリティがある。 もちろん僕は指定された場所にしかいけないので、扉を開けることは不可能だ。 仮に外へと出られたところで、生きていく術など僕にはない。
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