黒い箱../過去編 前編
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物体の動きが止まってから数分。 自分の意思で動いているかの様に見えたが、寝ていない頭がそう見せただけかもしれないと諦めた時だった。 再びゆっくり動き始めた物体は目の前の試験管へとすり寄る。 試験管はぱりんと割れ、どろどろと液体が溢れでる。 物体が溢れでた液体を自分の中に取り込もうとした時、 ジュッッと小さく鈍い音と共に、その物体は消え去るのだった。
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