黒い箱../過去編 後編

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黒い箱../過去編 後編

そもそも、SK製薬が秘密裏に行っている実験は、白い箱という隔離施設で行われているもので、人型兵器の作成だった。 「人型兵器……ですか」 「そうだ。  この時代、機械兵器が溢れていて人間の手なんて要らなくなっているだろう?  だからこそ人型兵器の需要が大きいと思うけれど、戦闘に特化した兵器なんてありふれている。  それに周りと一緒じゃつまらないだろう?」 「と、いいますと……?」 「私が言いたいのは戦争とかに使える兵器じゃなくて、手軽に使える兵器なんだ」 兵器が手軽に使えて良いわけがないが、黙っておこう。 「製薬会社らしく、薬を使える様な兵器がいいんだ。  どうだろう?できるかい?」 「……必ずしも、成功させます。」 「さすが、榊くんだ。」
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