1人が本棚に入れています
本棚に追加
黒い箱../過去編 後編
そもそも、SK製薬が秘密裏に行っている実験は、白い箱という隔離施設で行われているもので、人型兵器の作成だった。
「人型兵器……ですか」
「そうだ。
この時代、機械兵器が溢れていて人間の手なんて要らなくなっているだろう?
だからこそ人型兵器の需要が大きいと思うけれど、戦闘に特化した兵器なんてありふれている。
それに周りと一緒じゃつまらないだろう?」
「と、いいますと……?」
「私が言いたいのは戦争とかに使える兵器じゃなくて、手軽に使える兵器なんだ」
兵器が手軽に使えて良いわけがないが、黙っておこう。
「製薬会社らしく、薬を使える様な兵器がいいんだ。
どうだろう?できるかい?」
「……必ずしも、成功させます。」
「さすが、榊くんだ。」
最初のコメントを投稿しよう!