酸性くんとアルカリちゃん

黒い箱../青い瞳

プツ

　　　　　　　　　　　　　　プツ

　　　　　プツ

1つ、また1つとボタンは外されていく。

パサっと音をたて、着ていたものが床に落ちた時
*ﾋﾟﾘﾘﾘﾘﾘ と機械音が鳴り、目の前の人は大きなため息をつくと、胸元から機械を取り出す。

「はい、榊です。」

声色が苛立っているのがなんとなく分かる。

「古園くん、Room9での実験があると伝えていたはずだよね？
　この実験の最中は連絡をするな、と何度も伝えたはずだけれど……君は物覚えが悪いのかな？
　今は忙しい、話は後にしてくれ」
話を終えると、再び私の方へと近づく。