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「電話を代わってくれ。人事では無い」
「了解しました。
三島。東条肇課長が話したいと言ってる。人事ではないそうだ・・・」
署長の目つきが疑問に満ちている。捜査第一課の東条課長が、三島に何を言うか気になっている。
三島は、まったく困ったこまったもんだ、と心で呟いて、受話器を受け取らずにスピーカーモードにした。この方が署長も会話を聞ける。何事もオープンにしておく方が後々揉めない・・・。
「三島です。電話をスピカーモードにしました。
ここは署長室です。ここに居るのは署長と私だけです。
私は署長の部下です。署長抜きの話は一切断ります」
「確かにそうだな、私が直接指示したら、職権乱用で、あの連中といっしょだ。
わかった、承知した。この電話は盗聴されてない。その点は調査済みだ。
今後、全てを、署長同席で話を進める。
では、今回の特命を、この場で話そう。実は・・・・」
捜査第一課の東条肇課長(警視正)は特命の内容を説明した。
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