十五 同期の懇親会

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 父は居間の食卓で、三人にビールを勧めながら、今回の変死体事件について、 「警視庁の上層部四人の惨殺は、内部腐敗の処分だ」  と、父なりの考えを示した。 「誰が考えても、私のような結論に至る。処分したの本庁の情報に精通した所轄の警官だろう。  二〇〇三年以前から、私は上層部の腐敗を知っていたから上層部の不当な命令を拒否し続けていた。その結果、本庁から所轄の警ら勤務(地域課勤務)になった。  二〇〇三年四月一日に、暴力団等の取り締まりを担当してきた刑事部捜査第四課暴力団対策課等に代わり、組織犯罪対策部が設置された。それ以前の事だ。  私のような警官は何名も居た。皆、正義感があって不当の命令を拒否したが、警視庁上層部の圧力に屈して、内部告発できなかった者たちだ。今も所轄で現役の者もいるはずた・・・。  私のように所轄へ移動になった警察官を調べてみろ。その部下や、その子どもで、警察官になっている者を調べるんだ・・・。  余計な話になってすまない。  さあ、飲め!  ところで、幸子に相手を見つけてやってくれ!いい男は、他に居ないか?」  父の話に、三島がやれやれという顔をしている。
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