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食料を恵んでもらい、
船を借り、
衣服を用立ててもらい、
宿を借り、
成人になる頃には様々な職種で
その日の生活費のために働き、
生計を立てられるようになった。
まだ幼子であった頃は
何も言わずに好意で
恵んでもらったが、
ひとたび成が大きくなれば
責任を求められた。
当たり前なのかもしれないが、
成人になるプロセスが
誰も同じとは限らない。
この異質である自分さえ、
周りから見ればただの
成人男であり、服を纏い、
少しの金を持ち、
2本の足で歩けるものなら、
みな我と同じとみなし、
自分に課されているものと
同等に他者も扱うのだ。
なんと醜い生き物であろうか、
人間とは。
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