第1章「帝国へのいざない」

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人とのコミュニケーション だけで生活をし、育った。 学や知識がなくとも なんとか生きられるものではあるが、 無学歴に対する人々の偏見は 凄まじいものがあった。 誰もが義務として強制され、 義務として提供される、 「生きる」という元来の目的上では、 ほとんど役に立たない学びを、 受けたか受けていないか、 で判断される。 無学で辛酸を舐めるとすれば、 実力や経験、知識不足よりも、 ただの偏見と差別に他ならない。 独学で得た知識や経験は、 習うよりも遥かに 社会へ貢献できるものであった。 そして自分を活かし、 生かすものであった。 しかし問題はそれを受け入れない 人の世であるということだ。
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