630人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ。でも何もしてないから安心して」
……ぬぬ?
「え。…な、何もしてない!?」
「うん。100パーセント何もしてない」
ひゃ、ひゃくぱーせんと…だと?
そ、そんなわけないだろう。
普通無防備なOLが男子宅で寝ころんでいたら、何かムフフな悪戯したくなるだろう?したくなるだろう男子なら。
100パーセントはなかったとしても、35パーセントくらいはスケベな事したくなるだろう?するだろう?
それが健全な日本男児ではないのか?と、永戸さんを見つめながら納得できないでいると、急に彼の視線が首元に落ち、「あー…」と後ろめたさでもあるような声を出すではないか。
「いや、でも2パーセントくらいは何かしてたね」
「2パーセント何かしたの!?」
「うん…。ごめん。俺も昨日は酔ってたから…」
その2パーセントの詳細を訊きたいのだが、永戸さんが気まずそうにするので、内容がわからないのに私も気まずくなって心拍が一気に加速する。
一体どんな2パーセントをしたんだ永戸さんは。
いいやここはきっちり訊くべきだろうと口を開きかけたが、その前に「朝ごはん作ったけど食べてく?」と訊かれてしまったので、口は閉じたまま私はこっくりと頷いた。
なんだか珍しく、食欲があるのだ。
最初のコメントを投稿しよう!