可愛い弟

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可愛い弟

「な…なに…やっ…やめて… 」 私は必死に抵抗する。 全力で腕を突っぱねて彼を押しのけようとしても、力が及ばない。 「なに…って、ナニ、しようとしてんだけど…駄目?ねえさん…いや、義姉さん、候補…か…」 どさりと、そのまま力任せにソファーに押し倒される。 「な…なんで…  …計人(けいと)くん…ど…どうして…」 私はジタバタと足をばたつかせてもがくが、身体の上にのしかかられて、とても逃げられない。 「なんで?どうして…?って…」 くくくっと、喉を鳴らすようにして、おかしそうに笑う、計人くん… 怖い…どうしちゃったの…いつものかわいい、計人くんじゃ…ない… 私は恐怖に、身を凍ばらせる… 「そりゃ…義姉さんとシタイからに、決まってんじゃん…いいよね?義姉さん…まだ、今なら兄貴と結婚前だしさ…不貞行為にはなんないじゃん、…だから…さ…」 両頬を、大きな手で覆われる…  驚いてビクンと、身体が跳ね上がる。
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