参話

57/126
前へ
/358ページ
次へ
 空を満たす暗黒の出処は彼の予想通りなのか、それを確かめるため、彼は揺れる甲板に立っていた。 「メビウス、消灯時間だ。部屋に戻りな」  メビウスは静かに振り返った。眠る気を感じさせない格好のロロネーは彼の手が腰に提げている剣に伸びるのを見て一瞬顔をしかめたが、すぐに柔和な表情に戻る。
/358ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21人が本棚に入れています
本棚に追加