参話

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「ロロネーさん。いくつか聞きたいことがあります」 「……いいぜ。答えてやるよ。もやもやしたままじゃ眠れねぇだろうしよ」  メビウスは腰の剣から手を離す。ささやかな脅しのつもりではあったが、多少なりとも効果はあったようだ。 「で、何が聞きたい?俺は嘘は吐かねぇ。必要なら何でも応えるさ」  わざとらしく両腕を広げたロロネーにメビウスは猜疑心を向けた。そして恐る恐る口を開く。
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