エピローグ

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戦いを終えた満身創痍の青年はの前に立った。彼の中で昂っていた熱が急速に冷めていく。 「……終わったよ。待たせてごめん」 「……うん。全部……見てたから」  磔にされた少女は抑揚のない声で答えた。  胴に三本、両手両足に一本ずつ。形状も材質も異なる計七本の長剣が無垢な細身に深々と突き刺さり、紅く染めていた。
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