0人が本棚に入れています
本棚に追加
2、夜への憧れと寒さ、葛藤には至らない /C
夜、という時間が無性に好きだ。
今の時期は寒くて寒くて仕方がないけれど、それでもそんな時間が好きだ。
なんだったら昼間に部屋を真っ暗にして、夜に起きていたいくらいだ。
夜更かし、というのは、なんだか不思議な響きがある。
昔から憧れてのような念を抱いてきて、それは今だに心の何処かに残っている。
だから夜更かしできる日というのは、激しく嬉しい日でもあるのだ。
でも、冬の場合は
寒くて寒くてたまらない。
足先がキーンと冷えて、感覚がない気がする。
いや、冷えを感じられるのだから、きっと感覚はあるのだろう。
靴下、履けばよかったなんて考えて、今から用意する気は全くない。
根性なんてかけらもないけど、面倒くさがりなのは昔から。
布団の中に足を突っ込んだはいいが、中が温くないと悲惨なことだ。
羽毛布団が冷たくて、冷たっと言ったら煩いとジト目を向けられた。
布団は体温で温まるらしいから、寿命を縮めたくなければ、急に足を突っ込むのは気をつけた方がいいだろう。
最初のコメントを投稿しよう!