第1章 ミステリー研究部

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第1章 ミステリー研究部

「おい、タケト。またオマエにお客さんだぞ」 「ん?」 入学と共に仲良くなった小林佑介にそう言われて、教室の入り口を見ると、お世辞にも可愛いとは言い難い他のクラスの女子生徒が立ってこっちを見ている。 またかよ……。このパターンは、放課後校舎の裏にっていうお決まりのヤツである。 この学校に入学して今日で一週間。その間に何人の女子生徒に呼び出されたことか……。 いい加減うんざりである。 別に女性嫌いな訳ではないし、BLなんて言語道断で即却下なのだが、なぜ入学したばかりの学校で、一度も話すらしたことのない相手に、愛の告白なんて出来るのかが分からない。 俺だって一目惚れくらいはする。 だけど、それでもせめて一言二言は話をして、相手の人となりを知ってからでないと、さぁ付き合いましょうとはならないんじゃないのか? それとも俺の考え方が古臭いのか? そこはよく分からないけど、とりあえずこんな状況で、告白してくるような女と付き合うつもりは毛頭ないのだ。
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