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episode.2
「ねぇ、拓哉。千尋、なんか言ってた?」
「あぁ、琥珀と「2人」で出かけるんだろ?って。」
「良かった...」
「で、今度の土曜に遊ぶか。」
「うん!」
「あ、こはおはよ〜」
「あ、えおちーおはよ!」
「相変わらず、今日も可愛いねぇ。」
この子は、親友の相見絵央。
あだ名は、えおちー。
私は、「こは」って呼ばれてる。
「そういえば、今日は千尋くん一人できてたねぇ...」
「うん、朝から変なこと言ってきて。」
「どんなこと?」
「実はね...、今度の土曜、拓哉と2人で遊ぶんだけど...」
「え、すごいじゃん!それで?」
「そのこと千尋に言ったら、「俺も行っていい?」っていいだしてね。」
「それって、拓哉に嫉妬したってこと?」
「え?」
「だって、千尋くんが口挟むなんて私と遊ぶときなんて何も言わないでしょ?」
「あ、確かに。でも!姉弟でそんな事ありえないよ!」
「そうかなぁ...」
「うん。」
「じゃあ、私、後で1年教室行ってくる。」
「え、千尋に会いに?」
「うん、拓哉に嫉妬したのか聞いてくる。」
「え!?聞くの!?」
「うん。」
「まぁ...、いいけどさ。それ以外に理由があるんじゃない?」
「琥珀には隠せないなぁ、うん。千尋くんに会いたい。」
「好きなんでしょ、千尋のこと。」
「好きだよ。そりゃあ、結構前からだけど。」
「え、いつから?」
「んー、小学校5年の時からかな。」
「そんな前から!?」
「そだよ〜。」
「へぇ...、協力する!」
「ありがと。」
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