episode.2

1/1
前へ
/8ページ
次へ

episode.2

「ねぇ、拓哉。千尋、なんか言ってた?」 「あぁ、琥珀と「2人」で出かけるんだろ?って。」 「良かった...」 「で、今度の土曜に遊ぶか。」 「うん!」 「あ、こはおはよ〜」 「あ、えおちーおはよ!」 「相変わらず、今日も可愛いねぇ。」 この子は、親友の相見絵央(あいみえお)。 あだ名は、えおちー。 私は、「こは」って呼ばれてる。 「そういえば、今日は千尋くん一人できてたねぇ...」 「うん、朝から変なこと言ってきて。」 「どんなこと?」 「実はね...、今度の土曜、拓哉と2人で遊ぶんだけど...」 「え、すごいじゃん!それで?」 「そのこと千尋に言ったら、「俺も行っていい?」っていいだしてね。」 「それって、拓哉に嫉妬したってこと?」 「え?」 「だって、千尋くんが口挟むなんて私と遊ぶときなんて何も言わないでしょ?」 「あ、確かに。でも!姉弟でそんな事ありえないよ!」 「そうかなぁ...」 「うん。」 「じゃあ、私、後で1年教室行ってくる。」 「え、千尋に会いに?」 「うん、拓哉に嫉妬したのか聞いてくる。」 「え!?聞くの!?」 「うん。」 「まぁ...、いいけどさ。それ以外に理由があるんじゃない?」 「琥珀には隠せないなぁ、うん。千尋くんに会いたい。」 「好きなんでしょ、千尋のこと。」 「好きだよ。そりゃあ、結構前からだけど。」 「え、いつから?」 「んー、小学校5年の時からかな。」 「そんな前から!?」 「そだよ〜。」 「へぇ...、協力する!」 「ありがと。」
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加