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episode.4
「琥珀ー!」
教室で親友の絵央と話していると、拓哉が話しかけてきた。
「拓哉!どしたの?」
「あのさ、土曜日、どこで遊ぶ?」
「あー、私はどこでもいいよ。拓哉が好きなとこで。」
「じゃあ、水族館とかどうかな?」
「わぁっ!素敵!うん、水族館がいい!」
「じゃ、決まりね。土曜、楽しみにしてるよ。」
「わ、私も...!」
「ばいばい!」
「じゃあねー。」
「もぉ、こはったら顔赤すぎ。」
「ごめん、緊張しちゃって...」
「いいなー、水族館デートかぁ。」
「なら、えおちーも千尋と行ってくればいいじゃん。」
「えっ!?」
「私が言っとくから。」
「むっ無理だよぉ...。話すのでさえままならないのに...」
「でも、ちょっとはえおちーの事、意識するでしょ。」
「そ、そぉかなぁ...」
「まぁ、言ってみるね!」
「ありがとう、こは。」
「お安い御用だよっ!」
−家−
ガチャン
「千尋ー?もう帰ってる?」
すると、リビングのドアが開いた。
「帰ってるよ、何、琥珀。」
「あのさ、今週の土曜にさ、えおちーと遊んでくれない?」
「絵央と?」
「うん、絵央が千尋と一緒に遊びたいって、、」
「無理、行かないよ。俺。」
「なんで?」
「だって、拓哉と琥珀の一緒に行くって言ったじゃん。」
「それはっ!「2人」でだから無理って言ったじゃん!」
「なんなら、絵央も一緒に遊べばいいのに。そしたら、俺も絵央と遊ぶけど。」
「っ...。えおちーのため...。わ、分かったよ!そんなに行きたいなら、来ればいいじゃん!ただし!えおちーも一緒にね。」
「分かった、てか、なんで絵央?」
「それはっ、えおちーも行きたいって、、」
「ふぅん。」
「とにかく!えおちーと離れないでね!」
「別にいいけどさ、本当は俺、琥珀と一緒にいたいんだけど。」
「はぁ!?何いってんの。」
「いや、ほんとだし。まぁ、信じないなら別にいいけど。」
「じゃあ、今週の土曜だからね!」
「うん。」
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