5.天使のハンマー

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5.天使のハンマー

 磯崎 薫は普段、平日の昼間は会社員として働いています。その会社に以前、不思議な人がいたのです。  物腰は穏やかで頭の回転も速く、明るい性格でみんなに冗談を飛ばすような。もちろん仕事もデキるタイプの人。  でも出世欲がないのか、会社から嫌われているのか認められていないのか。全然昇進しないんです。それでも彼は毎日楽しそうに会社に出社していました。  いつしか彼とは違う事務所の勤務になってしまって。数年後、彼が退職していたことを知るのです。モノカキとしては妄想が膨らむわけです。  会社での業務、待遇、報酬に彼は満足していたのか。もしかしたら別の顔を持っていて、どこか裏で暗躍していたのではないか。だとしたら凡人には理解できない特殊な能力を持っているのでは……  彼に対する羨望にも似た妄想が膨張しすぎて爆発し、それが結晶化したのがこの物語。現代社会に対する愚痴も交えつつ、憧れの象徴のような主人公を作り上げたつもりです。  当初のプロットでは悪者達をバッタバッタと切り捨てていく、社会派アクションのような作風になる予定で主人公ももっとハードボイルドな感じでしたが。  あまりにも薄幸すぎるヒロインに感情移入しすぎてしまい、このような甘ったるい話に。そして主人公はただの変態になってしまいました。  同じ能力を持つ次世代の登場人物が主人公のスター特典もご用意していますので、スターを投げながらお楽しみください。 2dea70d9-461f-4bc5-a415-cdf99895c1f4 https://estar.jp/novels/24653384 2017年6月1日開始、2017年12月23日完結 -rewrite- 2021年8月22日開始、2022年1月20日完結
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