最期

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最期

11月30日 私はあのあと何度も病院におしかけた。でも入ることは許されなかった。 なんで、、、ユウは私のことが好きなんでしょう?なら、会っても良いじゃない。 今日が最後の日だったダメ元で病院に行った。入り口にはユウがいた。 車椅子に乗ったユウが 「ユウ!!」 「やあ、、凛、この前はごめんね。」 「いいよ。大丈夫。ほら、病室入ろう。」 「うん。ははっ、情けないよね。こんな車椅子なんて乗ってガリガリになっちゃって。なんで僕なんだろう。はぁ、、、」 こうやっていつもの様子のユウだったけど、やっぱりもう死んじゃうんだなって思うと、、、 「じゃあ行こっか」 私は車椅子をおす。 病室についた。そこには看護師さんがいて、どことなくフラフラしてしまうユウをベッドに寝させていた。 「高橋ゆう?」 「ああ、うん。名前」 「ユウってひらがな表記なんだね」 「うん、、、そうなんだ、、、よ、、死ぬ直前に名前を知るなんて、、、どういう、、、、ははっ、、、」 ユウの力が抜けていってる。 「高橋さん」 看護師が声をかける。そして走ってユウの親御さんも来た。 「ああ、、お父さん、お母さん、今までありがとね、、、ああ、ちゃんと親孝行するべきだったなあ。」 「何言ってるの!ゆうが幸せなら私達も幸せだったわ」 ユウのお母さんが言う。 「凛、、、ずっとずっと見てた。」 「え?」 「ずっとずっと好きだった、、、あのベンチで出会う前から、、、僕はずっと好きだからね、、、また、さ、、あのベンチに来、、てよ、、僕は星として、、輝いてみせる、、から、、ね、、?」 「うん、絶対に、だよ?私もユウのこと好きだから。短い時間だったけど、大好き」 「あり、が、、と」 そしてユウは眠りについた。
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