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コクハク
11月13日
すっかり暗くなってしまった。
「今日はありがとう。すごく楽しかったよ」
「いや、僕の方こそありがとう」
楽しかった。もう、とっても満足だった。
「あ、あのさ」
告白しようと思った。今日の雰囲気的に成功するって思ったから。
「うん?なに?」
「あ、あのさ、、、私、好き、、、になったみたい。」
「お出かけが?」
「いや、あなたの、ことが、、、」
大丈夫。ユウだって私のことを好きなんじゃないかっていう自信がある。
「私、ユウのことが好き、、、だからっ、、、!」
「ごめん。」
「、、、え?」
え?嘘だよ。え、だって、ああ、そうだ、そうか、ごめんっていうのはきっと違う意味のごめんっていうことか、、そうだよ、ぜったい、、そう
「ごめん。僕と付き合っても君を、凛を、悲しませるだけだから。凛に辛い思いをしてほしくない。」
どういうこと?悲しむ?辛くなる?なんで?
「なんで?悲しまない。どんな理由だろうと。だから、、」
ユウは苦虫を噛んだような顔をして私にトドメを刺した。
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