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5話目 陰謀の影には美女がいる
鹿島『プレゼン…ですか?』
思わぬチャンスの到来に、鹿島は思わず聞き返した。
栗林『ええ、佐川が提案してきました。プレゼンでの勝負なら、原案をお持ちの御社が圧倒的に有利です。ここで勝負をかけて、信頼を勝ち取りましょう!契約金の差はありますが…もう後はありません…!』
栗林の言う通り、これは最後のチャンスであった。
しかし、ここで負けると役員会議が執り行われる事実に変わりはない。
鹿島『たしかに、我々ランディアは1年以上前から次世代タイヤについて構想を練り上げてきた…。プレゼンなら負ける気がしないですよ。』
栗林『最後の望みです。鹿島さん、よろしくお願いします!』
鹿島と栗林は最後の最後に起死回生のワンチャンスを掴んだ。
深くお辞儀をした鹿島は、会社へと戻った。
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