あなたは誰も傷つけない

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 そして――森の妖精を目撃したという次第だ。    ダメだ。ここにいては危ない。     レイは躍起になって歩を進めた。とにかく森の妖精から逃れたい。安全を確保したい。その一心で歩き、やがて大きく幹のえぐれた大木を見つけた。    そこに身を潜め、大きく息を吐いた。
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