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「それでは、カメラマンさんだけに話があるので、社長室へ。その他の方は、新人モデルさんに、施設案内や仕事内容など確認をお願いします」
社長はそう言い残し、さっさと移動する。ので、カメラマンらも慌ててついていくことに。そもそも、娘の話はあまりしない社長だったが、急に世代交代するとは。
「皆さんに、伝えたいことがあります」
「なんですか?給料のことですか?」
小暮くんはいちいちうるさい。部屋に入るなり、社長の娘は話しだしたが、小暮くんは無視された。
「我が社で、ブランドを作ります。デザイナーは決まっています」
「そ、それって…服のですよね?」
「いや、当たり前だろ萩原」
「まだ進行中の企画なので、決まり次第連絡します。そして、スタッフ不足ということで、私が手伝いに参りました。事務仕事はお任せ下さい」
「え、社長自らですか?」
「はい」
なんてことだ。事務要員のために、娘を派遣したのか?
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