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その後、父さんは何事もなかったように仕事に行って、俺だけが家に残された。
「はぁ……本当にどうしようかな……」
ため息をつく。正直言ってこの状況はかなりマズイ。体が縮んでしまったせいで服のサイズが全く合わなくなってしまったし、周りからは普通に小学生として見られるだろう。
もし学校に行ったりしたら絶対に目立つに違いない。
「何とかしないと……」
その時だった。
ピンポーン♪ 家のチャイムが鳴る音が聞こえてきた。誰だろうか? 居留守を使うという手段もあったが、来客を無視するのはよくないだろうと思い玄関へと向かう。
インターホンに映っていたのは、幼馴染の信二の姿だった。
まずいことになった。
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